マウスピースの衛生面に関すること
もともとマウスピースに関してよく質問があり、もし私も使う側だとしたら気になるのは「衛生面」です。
とくに新型コロナ以降、除菌はかなり注目されるようになり、ダイビング指導団体からもサービス時のガイドラインが発表されたところです。
新型コロナ予防策
Q:マウスピースから新型コロナ感染する?
実際にダイビング時に感染するかどうかの実験データはありませんが、水中でも新型コロナは耐性があるという検証結果も報告されているのは事実です。
現時点だと、マウスピースの使用前の除菌と共有をしない点を徹底的に実施することで、感染を抑えております。
レンタル品のマウスピースについて
Q:ショップではマウスピースのコロナ対策してる?
感染原因となる可能性がいちばん高いマウスピースは、当店でも以前より毎回アルコール除菌はしておりましたが、
今後は、コース中のレギュレーター・オクトパスの共有や、マウスピースだけでなくレギュレーター2nd内部の除菌も毎回実施していきます。
マウスピースのコロナ対策は、今後すべてのダイビングサービスのデフォルト事項となるのは確実です。
心配な方は、ショップに問い合わせてみることをオススメいたします。
マウスピースの快適なくわえ方
アゴが痛くなる方
Q:ダイビング後にアゴがガクガクする
ダイビングでは40分前後の間、口が半開きの状態でマウスピースをくわえています。アゴの関節は単なるちょうつがい的な構造ではなく、色々な筋肉により構成されています。そのため、血流が悪くなったり、口に合わないマウスピースで筋肉がこわばってしまうのは、ある意味あたりまえなことかもしれません。
ダイビング後にアゴがガクガクするのは、一時的な顎関節症の症状であるとも言えますが、少しでもそれを改善するとすれば、以下を試してみるとよいでしょう。
- 歯でくわえず唇で覆うように意識する
- マウスピースを自分に合ったものに交換する
Q:マウスピースを噛み切ってしまった!
これは特に初心者や、まだ慣れてない方、どうしても緊張してしまう方によくありがちなケース。
人間は、からだに力を入れたり身構えたりするときに、想像以上の力で「食いしばる」ことがあり、シリコンでできた柔らかいマウスピースは、いっきに噛み切れてしまうことはよくあることです。
ダイビング中は、なるべく遠くを見て身体を伸ば~しリラックス、マウスピースも唇で軽くホールドするだけでも外れることはありませんよ。
また、マウスピースに既に亀裂が入っていることもあるので、使用前のチェックを忘れないことも大切です。
マウスピースが気持ち悪くなる方
Q:マウスピースくわえるとオエッとなる・・・
これはマウスピースを奥歯で噛んだり緊張しているときにおこることが考えられます。
またマウスピースのサイズや咥える部分が大きすぎるのが原因であることもあります。
この場合も、マウスピースを唇で包むようにホールドしたり、からだの力を抜いてリラックスすることで改善することもあるので試してみてください。
二日酔いやヘビースモーキングが原因であれば、生活習慣見直してみる良いチャンスかもですね!
入れ歯利用の方の注意点とオススメ
Q:入れ歯でもダイビングできる?
A:はい、もちろん大丈夫です。ただし、入れ歯の箇所により痛みを感じたり、場合によっては、割ってしまったり落としてしまったりするケースもあるので要注意です。
Q:入れ歯用のマウスピースある?
A:はい、入れ歯専用ではありませんが、入れ歯の方でも快適に利用できるカスタムマウスピースはあります。
最近特にシニアダイバーが増えていますね~自由になった時間を存分に楽しむなんて素敵な生き方ですね!
中高年になると入れ歯利用者も多く、現役ダイバーやこれからダイビングをはじめる方から、入れ歯に関する質問は多く寄せられます。
まず、入れ歯で起きることがあるトラブルとしては以下があります。
- 痛み
- 入れ歯の割れ
- 入れ歯の紛失
入れ歯になると、マウスピースのホールド感に不安を感じ、マウスピースが落ちないように強く噛む方がいらっしゃいますが、それにより痛みや、場合によっては入れ歯の破損を引起すこととなります。
また、水面でマウスピースを外す時や、船酔いで船べりから吐くときなどに、入れ歯を海に落としてしまうケースもあるんです。
オススメとしては、予備として入れ歯をもう一つ作っておくことです。
もし海外ツアーなどで、入れ歯を落としてしまったらゾッとしますもんね!なにごとも予備は大事だしあるととても安心できます。
カスタムマウスピースのオススメと注意点
Q:歯形に合わせたマウスピースはある?
自分の口の形や歯型に合わせることができる熱形成マウスピースはいくつかありますが、世界的に名の知られたイタリアの器材メーカーであるマレス社の「JAXマウスピース」が、品質と評判の良さ、また私がいろいろ試した経験からおすすめできます。
自分の口に合わせたマウスピースはフィット感がとてもよく、あの口から外れそうな不安感が解消され、全く噛まなくともホールドされるためか2ndステージがとても軽く感じるほど快適です。
このマウスピースは熱により形成するのですが、そのやり方にはちょっとしたコツがあり、それを間違うと歯茎やアゴを傷めたりすることになってしまうので注意が必要です。
JAXマウスピースの詳しいことは別ページにまとめました!
マウスピースの交換方法
交換手順や結束バンドの向きと注意点
Q:新しいマウスピースへ交換したい
自分でマウスピースを交換する方法は以下となります。
1:結束バンドをニッパーなどで外す。
2:新しいマウスピースを結束バンドで締める(ボッチは右側)
3:切り端を爪切りなどできれいに切取る。
注意点は以下となります。
- マウスピースの上下を間違えない
- 結束バンド(タイラップ・インシュロック)をキッチリ締める
くわえやすい良いマウスピースはたいてい上下の指定がありますので、間違えるととても咥え辛くなるので要確認。
また、結束バンドの締めが弱い(締め過ぎもバンド破損の原因)と、最悪ダイビング中にマウスピースが外れるといった重大事故につながるので要注意!
リユース可能な結束バンドおすすめ
Q;レンタル時にMyマウスピースへ交換したい
レギュレーターはレンタルだけど、マウスピースだけは自分の使う方なら、何回も使いまわしができるリユース可能な結束バンドがあります。
アクアラング社の「リユーザブルタイラップ」という製品で、当店ではもちろんネットでも一般ユーザーが購入可能です。
可動するツメをタイラップの端に引っ掛けてパチンと閉める構造となってます。
ただし!やってみるとわかるのですが・・・なにげムズイんです。レギュレーターによっては指が入りずらかったり、うまくツメを引っ掛けられなかったり、ショップの人間でもやったことない方は難儀するはず。
もしやり方わからなかったり上手くできないときは言ってくださいね。
ショップにお願いするなら
Q:不安だからショップに交換お願いできる?
マウスピースの交換は、ユーザー本人が行ってもOKです。
しかし、呼吸のためのとても大事なパーツであることと、下手につけると事故にもつながるものなので、不安であればショップにお願いすることをオススメしますし、むしろショップ側もその方が安心です。
その際、もしできれば結束バンドは持参して、外した分と付ける分の2~3本をショップにあげることオススメします。
ショップ側はそれほど気にしないですが、そういった気配りは正直とても嬉しいしありがたいものです。
おすすめの結束バンド(タイラップ・インシュロック)は、対候性で幅4~5ミリ長さが15~20センチで色はブラックのもの。ホームセンターやネット(モノタロウなど)で買えます。100均で売ってるものもいろいろ試しましたが劣化が早くNGです。