※R6/7/24記事追記済
- ローグの重さは?
- 浮力は充分?
- アウトローとどっちがいい?
- ドリフトで使える?
- 初心者でも大丈夫?
- ローグの値段は?
私も愛用中のローグBC、ここでは実際の水中でのインプレッションと、他にはない特徴や機能また注意点など、わかりやすく説明しますね!モニター品の格安通販もあり。
ローグBCDの最大の特徴とは
アクアラングから発売されたローグは、人気モデル・アウトローの進化(強化)版ともいえる、世界最軽量級でしかも耐久性に優れたBCです。
重量
手にとってまずビックリなのはその軽さ!
重量は2キロ弱(サイズにより)と、一般的なBCの3.5~4.5キロと比べてもほぼ半分の重さ。
ちなみによく見かける人気の国産ゴムフィンと同じか、それよりも軽いレベルです。
「軽さ」って以下の大きなメリットがありますよね!
- ヒザ腰の負担軽減
- 持ち運びがラク~
- 預け荷物料金の節約
ちなみに、軽いからといってウェイト量が増えるわけではありませんよ。むしろかさばらないのでウェイト量も少なく、この点もメリットですね^^
排気の速さ
ローグBCには、アウトローには無かった待望の右肩のダンプバルブが追加されました!
バックパックとブラダーが独立する構造上、ダンプバルブは無理なのかな~と思ってたら、なんとノブとバルブをつなぐヒモが脱着式となって、それが可能となりました!メーカーもやりますね~
これにより、潜行時にわざわざ左手でインフレーターをあげなくとも、ノブをチョイと引くだけで高速潜行が可能となりました。
エントリー後すぐ潜行するドリフトダイブではとても役立つ機能ですよね!
コンパクト・収納性
ローグBCは、前モデルのアウトローと同様で簡単に分解ができます。
バラしたときの各パーツは、厚みはせいぜい5センチ以内なので、キャリーバックにとても収まりが良く、沖縄や海外などで潜る方には特に重宝します。
フィット性
ローグは、バックパックとブラダー(浮力体)がそれぞれ独立しています。
カマーバンド(腹のベルクロ帯)もありません。
そのため、登山用のリュックのように、肩と腰と胸のストラップをキュッと締めるだけで、身体の一部となったようにフィットします。
BCへの吸排気によるフィット感の変化がないのも大きな特徴です。
ローグのダイビング時のメリットは以下です。
- タンクが背中に密着
- 水中抵抗が少ない
- 装着時に腹帯が背にくっつくアレが皆無
なので、
姿勢変化でブレない・水中の移動スピードが速い・装着がスピーディといった良さがあり
外洋で大物を狙うドリフトダイブや、ひっくり返りやすい初心者にもおすすめなBCとなります。
耐久性
いままでの軽量BCで一番のネックだったバンドとバックルの耐久性ですが、
ローグは他の上位機種と同じく、幅広で厚みのある肩ベルトと着脱可能なスイベル機能付バックルを採用。
そのため、
- バックルが割れてしまう
- ベルトがヘタって締りが悪くなる
- 細いバンドの締付感
といったものがなくなったため、とくに潜水頻度の多いガイドやインストラクターの方にもオススメできます。
ユーティリティ
ローグBCの、前モデルのアウトローから大きく進化した点としては、ポケットが左右に標準装備されたこと。
そのポケットは、普段は折りたたんでおけて邪魔にならず、大きさ(サイズにより違いあり)もデジカメハウジングやシグナルフロートなどが入るほどのゆとりもあります。
またポケット上部にはオクトパスホルダーも装備されたので、ぶら下げるものも少なくなり腰回りがスッキリします。
アウトロー(Outlaw)・ズーマ(Zuma)とのスペック比較
人気軽量BC3種(ローグ・アウトロー※・ズーマ※)の機能その他をわかりやすく表にしてみました。
ローグ | アウトロー | ズーマ | |
重量 | ○2.0~2.2kg | ◎1.7~1.8Kg | ○2.0~2.2kg |
ダンプバルブ | ◎肩,腰 | ○腰のみ | ◎肩,腰 |
浮力 | ◎15L | ○5~12L | ○9~15L |
肩ベルト | ◎幅広 バックル付 スィベル機能 | ○細い バックル付 | △細い バックル無 |
ポケット | ◎左右あり | △なし | ○右のみ |
ウェイトパック 取付箇所 | ◎標準装備(※) 背腰4箇所 | △オプション 腰2箇所 | ○標準装備 腰2箇所 |
オクト収納 | ◎あり | △なし | △なし |
リング | ◎メタルDリング×4 布ループ複数 | ○プラカラビナ×1 布ループ複数 | △プラDリング×5 |
※アウトローとズーマは2022年現在、日本アクアラング社による国内販売が終了しております。
※ズーマは2022現在、後継機種「プロHDコンパクト」となってます(スペックはほぼ変わらず)。
ローグBCは、アウトローやズーマの欠点を全て補い機能を追加し、しかも軽さはそのまま維持したとても使いやすいBCです。
ローグBCDのインプレッション
人気の前モデル「アウトロー」をずっと使ってた私がそれと比較したローグBCの使用感としてあげられるのは、
まず
カッチリとしたフィット感・・・アウトローより幅広で肉厚な各パーツにより、身体とBCのすき間やズレが少なくベルト類の緩みもないので、体の動きに追従する感じが水中でまず最初に感じたことでした。
そして
ズバッと抜ける排気の速さ・・・これはアウトローには無かった右肩のダンプバルブによるものですが、やはりこれに慣れてる上級ダイバーならどうしても欲しい機能ですよね!
特筆すべきは
水中での抵抗の少なさ・・・アウトローから引継いだこの特性は、いままで大柄でがっしりしたBCを使ってたダイバーほど感じることで、抵抗の少なさからくるフィンキックの軽さはほんとビックリ。圧倒的です!
デメリットとしては
バックフロートタイプの特性・・・これは好みによりますが、水面でエアをパンパンに入れたとき背面に浮力が集中し直立姿勢がし辛くなります。でもそもそもそこまでエア入れる事はまずないので考慮しなくてもいい点かもしれませんね^^
ローグBCDをオススメできる人できない人
ローグBCは、超軽量で分解もできるフィット性に優れたバックフロートタイプのBCです。
なのでこんな方にオススメできます↓
- 足腰の負担を減らしたい方
- 沖縄や海外など飛行機利用の多い方
- 水中バランス不安定な初心者
- ドリフトメインの上級者
- いろんなものぶら下げるガイドやイントラ
あまりオススメしない方はこんな方です↓
- スタビタイプがどうしても好きな方
- オーバーウェイトでBCに多量のエア入れる方
ローグBCD最大の注意点【重要】
ローグBCの購入を検討しているなら、いちばん気を付けなければならないことはサイズ選択です。
なぜなら、アウトローとローグのカタログ上のサイズチャートは同じになってますが、
とくにアウトローから買換えようとしてる方は要注意!
アウトローをずっと使ってきた私が、同サイズのローグだととても小さくて使えなかったからです。
ちなみに、カタログ数値でローグのSサイズだと身長140~170・体重40~70とありますが、試しに身長170体重65の人に試着してもらったところ、とても使える大きさでありませんでした。
ローグBCはアウトローと同じく、腰のベルトは大きく調整できますが、肩ベルトによるアームホールの調整幅は少なく、サイズを間違うと胸のバックルによるノド付近の圧迫感が生じます。
ウェットスーツとドライスーツとで共用する人も、サイズ選びは慎重にすべき重要事項です。
ローグの適合サイズ
アクアラング社の公式カタログ記載の、ローグBCサイズチャートは以下です↓
サイズ | 身長 | 体重 | ウエスト |
S | 140~170 | 40~70 | 75~110 |
M | 170~182 | 68~95 | 81~121 |
L | 177~195 | 90~120 | 106~147 |
しかし注意点としては、
「Sサイズが小さめ」で「Lサイズが大きめ」であること。
もしサイズで悩むとしたら
身長とウェストサイズを参考に決めるとよいでしょう。
もし適合サイズが無かった場合の裏ワザとは
ローグBCは
他にはない革新的なModlock(モジュロック)システムという最大の特徴を持っています。
そのシステムとは、以下各々のパーツを簡単に取り外しできること。
- ハーネス(ボディ)
- ショルダーベルト
- ウェストベルト
- ブラダー(浮力体)
なので、
「背は高いけどウェスト細くて」
「ウェストがサイズオーバー!」
「ドライスーツでも使いたい」
といったダイバーであっても、
それぞれのパーツごとにサイズを選択することができるのです!
ご購入時に各パーツごと別サイズでの注文も可能です^^
ローグBCの価格は?
ローグの気になる値段ですが、
アクアラング社のカタログ定価だと128000円(税込140800円)となってます。
保証のある正規品を取扱う国内量販店やプロショップの場合、
ネット販売での提示価格は2割引ほどかと思います。
でも、メールや電話で直接問い合わせるともう少し安くなることがほとんど。
車のディーラーと同じく、ダイビング器材もお店によって販売のポリシーや価格は変わってくるんですよ。
「少しでも安く買いたい」けど「保証やアフターも心配」という方、正規整備資格もある正規ディーラーの当店へ、ぜひご連絡ください^^
まとめ
アクアラングの新作BC・ローグは、
超軽量BCの弱点だったベルトや各パーツが強化され、
右肩ダンプバルブと左右の収納ポケットも追加された耐久性と機能性に優れたBCです。
水中でのクセもなく、フィット感やバランスも申し分なし、
ドリフトダイブなどメインの上級者はもちろん、シンプルで使いやすいので初心者にも安心しておすすめできます。
メーカー公表の適応サイズチャートにあてはまらなくとも
パーツごとのサイズ選択が可能という点は唯一無二の特徴。
数ある超軽量BCの中でも、
イントラ目線でオススメできるのは、現時点ではローグ一択と言っても過言ではありません。
モニター用ローグあり
ローグの購入は、サイズ選択がいちばんの注意点です。
当店では全サイズのモニター用ローグを揃えてますので、不安な方はぜひ水中にて試してみてくださいね!
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